January 8, 2014

予想

2013年12月18日

クリスマス・ケーキの予約でトラブルがあった、らしい。

そりゃあんな滅茶苦茶な応対してれば間違って当たり前だっつの。
と、笑っていたら怖くなって、こちらも手順の再確認を入れる。
当日販売のケーキ類は洋日配の担当。

人の振り見て、なんとかだ。


2013年12月20日

年末年始の臨時バイトを募集しているのに、さっぱり反応がない。

首を傾げつつ、学生の身に置き換えてみれば解らなくもない。
どうせならカラオケとか飲み屋とか、誰だってそっちに行くだろうな。
楽しい仲間とわいわい牛乳を運んだり、キミのやる気を大歓迎できる豆腐なんて、想像できないもん。

シフトの空欄を自分の名前で埋めてしまうのが一番簡単、というのは解りたくもない。

Royals - "The Love Club EP" Lorde

2013年12月22日

賞味期限の関係で、チョコレート系のクリスマス・ケーキが先に配荷(入荷)されはじめた。

あんまり積み上げれられないので場所を取るし、ちょっとでも倒せば中身が崩れる。
上積厳禁や天地注意でも間違う時は間違うので、貼紙が「触んな!」みたいな殺伐とした雰囲気になってくる。
生クリーム系はクリスマス当日のみ配荷になるのだが、チョコレート系の何倍になるかは考えたくもない。

まるで疫病神のような、聖なるケーキ。


2013年12月24日

マネキンの子たちがサンタの格好をして啖呵売。

難民に救援物資を配給する国連軍はこんな感じか、というくらいの勢いで売れる。
売れて売れて売れて、予約交換のミスだけはないようにと願いつつ、誰に何を渡してるかも解らないくらい売れる。
終電がなくなる頃には、見向きもされなくなる。

まるでマッチ売りの少女の気分。

Swimming Pools (Drank) - "Good Kid, M.A.A.D City" Kendrick Lamar

2013年12月25日

マッチ売りの少女の気分は日付と共に吹っ飛んだ。

「あの、余ったケーキ」…はどうしましょう、と言い切る前に「そんなものはどうでもいい」と返される。
足で踏み潰してゴミ袋に押し込まれるモミの木とか、とてもじゃないが子供たちには見せられない。
実際、売れ残ったケーキはゴミなのだ、と思うしかない。

聖なる夜は、あっという間に除夜へ向けて切り替わった。


2013年12月27日

もっと派手に、目出度い感じを強調せよ。

昼間、そういう本部からの一括指示があり、平台に紅白幕を張り巡らした、らしい。
いつも笑顔のパートさんが今年も後僅かねえなどと言いながら店内へ出た途端、すっ飛んで戻って来た。
平台の温度が急上昇している、と。

もっと派手に目出度い感じにして、山盛りにしたカマボコが吸気口を、紅白幕が排気口を塞いでいた。

Tunnel Vision - "The 20/20 Experience (1 of 2)"  Justin Timberlake

2013年12月29日

冷蔵室や冷凍室、倉庫などがパンクしはじめる。

絶対的な大原則なのだが、商品は賞味期限の順に従って出す。
ただし、賞味期限内であれば、売れる量を見越して順番通りに出さないことがある。
新しい日付を先に出し、古い日付けを後に出せば、補充の際に棚の奥までひっくり返さなくて済むからだ。

どんなに積んでも崩れない、お餅は本当に有り難い、正に神様の食べ物だ。


2013年12月31日

休憩を終えた新人くんが戻ってきて、なんだか騒いでる。

なんだどうした、誰が卒業するって、なにそれ。
じゃあ入学はあるのか、ないのか、おかしいじゃないか。
それより北島三郎はどうなったんだ。

喫煙室に入って少し窓を開けると、除夜の鐘が聞こえた。

Locked Out of Heaven - "Unorthodox Jukebox" Bruno Mars

2014年1月1日

パタッと客足が止む。

近隣他店が全て元旦休業なのに、それでも客が来ない。
このダシ巻き玉子は一体どうする、あの御節のセットは全体どうしたらいい。
それよりも、一日三食で365日間、いやいや数年間は続くかもしれないけど、お蕎麦はどうでしょう。

売れ残りを数えるのが怖い。


2014年1月2日

売れ残りの見切り(叩き売り)開始。

お客さんだって自宅の冷蔵庫の在庫処理に悩みはじめる時期だ。
買い渋るのは当然で、そもそも客足がまだ完全に戻っていない。
お年玉を手にした子供たちが集まる玩具売場が一番賑わっている。

1割引き、2割引き、3割引きのシール、半額のシール、原価を食うシールも貼って、鼻血も出ないぜ。

On Top Of The World - "Night Visions" Imagine Dragons

2014年1月4日

やっと、次の発注を考えられるくらいに落ち着く。

次はなんだ、七草粥か。
それなら野菜じゃないかと思うが、地方によって油揚げを入れたりするらしい。
確認して、この辺りの地域は関係ない話らしくてホッとする。

さて、今度の代休は蕎麦三昧か。


2014年1月6日

そうだった。

もうノミネートが発表される時期だった。
今年はグラミー史上初となる、完全自主製作で全曲無料配信だったアルバムが入っていて話題になっている。
ノミネートだけでも凄いが、このままいけば本当にダンス/エレクトロニカ・アルバム部門の最優秀賞かも。

このアルバムです。

Around The Block - "A Color Map of the Sun" Pretty Light

ということで、本日は代休。

このブログで今迄にリンクした曲がいくつかノミネートされてた。
やっぱりそれは、素直に嬉しい、いやいや、なんだかすごく嬉しいぞ。
初詣には行けなかったけど、おみくじ引いたら吉だった、みたいな気分。

朝から晩まで蕎麦ばっかりだけど。

グラミーにア・カペラ賞があったら、ペンタトニックスでしょうね。
撮影も自宅の部屋に黒布バックを垂らしたり工夫して、機材もキヤノンの EOS 5D Mark III と II だけらしい。
ペンタックスじゃないのは当たり前、ペンタトニック・スケール(五音音階)の方にかけてるからね。

ダフト・パンクの曲をメドレーで「歌って」ます。

Daft Punk - "PTX Vol. II" Pentatonix

今年は良い年でありますように。

January 1, 2014

賀正

新年、明けましておめでとうございます。

旧年中は乱文乱筆にご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
おかげさまで何とか無事に新年を迎えることができました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。


One Day - Type with one finger

元旦