本当に、見えない。
ファインダーを覗く目としては、もう、役に立たない。
モネが睡蓮を描いた時、視力は日常生活が困難な程で、彼の目は淡い光彩しか見えていなかった。
でも、写真は絵じゃないし、秋山先生は写真を撮ってる連中の定年が早いことを説いていた。
一瞬でピントの山を掴み、同時にシャッターチャンスを見極める。
被写界深度に入ってるだろう、タイミングは連写でどれかが当たるだろう。
そういう矜持か妥協かを選択する話しじゃなく、自分の目は、もう、妥協だけになったのだ。
毎日毎日が、写真に復讐される一年だった。
Loveless - Lo Moon Columbia / Sony Music |
皆さん、ご自愛と共に、良いお年を。