ベンダー(Vender)は、お客さんにとっての店、店にとっての卸業者など、大意で「売り手」を意味する。
ベンディング・マシーンなら販売機械、つまり自動販売機だ、どうでもいいけど。
兎に角も、問屋と呼ばれるのではなく、わざわざベンダーと呼ばれる連中は、季節の変わり目になるとやってくる。
商品の構成や棚の位置などを決定する専門家だ。
そういうことは店でも日常的に考えているが、いかんせん、行き当たりばったりになりがちだ。
そこでベンダーに頼んで、製造から入荷までの仕入れ安定性や世間の流行なども含めて総合的に検討してもらう。
同業他社の立地条件や地域住民の所得変化なんかも把握した上で考えてくれるわけだ。
結果的に、どこの店に行っても大同小異、変わり映えしない一因、という気もするが。
"A happy shopper" Vintage Ads, USA Art Print CC650, US 1954 |
仕事から帰ってくる。
シャワーを浴びて、着替える。
飯を食べて、食器を洗いながら洗濯をする。
洗濯物を干して、台所で一服していると、ラジオのニュース途中でキャスターがこう言った。
只今入ったニュースです、ポール・マッカートニーさんの東京公演が中止になりました。
繰り返します、と同じ文言を繰り返すと主催者のコメントまで読み上げた。
凄い、凄いよ、こんなことくらいで(失礼)、国営放送が速報を流すミュージシャンなんて他にいるだろうか。
お亡くなりになった訳でもないのに(失礼)。
ニュースの編成を決める責任者クラスは、丁度、ビートルズ世代だろう。
自分達から下の世代で、そこまで人気のある(あった)ミュージシャンはいるだろうか。
皆で語り継ぐような、好き嫌いではなく、世界的に公共性が認められるようなミュージシャン。
ニュースの最後、正午過ぎから雨との天気予報なので、干した洗濯物は引っ込めることにした。
いろんな意味で、ちょっとだけ残念。
Rap God - "The Marshall Mathers LP 2" Eminem |
腹八分目、余白、一歩手前、そういうのは凄く大切だと思う。
大麻は麻薬じゃない。
麻薬じゃないが、そこから先がどうしても化学的な精製になっていくのが問題なんだ。
ボタンがあれば押したくなるのが人間なので、うっかりの一歩手前で留めておく、というのが最善策だろう。
普通、自分も含めて、高揚感なんてそうそう得られるものじゃない。
むしろ、高揚感なんて一切ないのが大多数の人生、とも言える。
ところが、薬物以外で、時代の流れや時の運なんかも含め、常軌を逸した高揚感を味わう人間が確かに存在する。
ごく少数だけれど、いや少数だからこそ、天才や寵児、アイドル、ヒーロー、スター等と世間は呼んできた。
つまらないことは、高揚感以上に、受け入れる、努力が、必要、なん、だ、よ。
"21 Jump Street" Phil Lord & Christopher Miller |
ホント、マレーシア航空は何処へ行ってしまったんだ。