January 29, 2015

同僚

ある同僚から初めて、ありがとうございます、と言われた。

その同僚は本当に表情がない。
どうして小売業で働く気になったんだろう、というくらい、表情がない。
目線も合わせてくれないから、尚更、表情がないように見える。

周りも、そういう人だと思って諦めている。

ある日、やっぱり表情はなかった。
だけど、仕草はかなり焦っていて、せわしなく倉庫の中を動き回っていた。
迷いに迷って、どうしよう、いや、どうしたんですか、と声をかけた。

エクセルのデータでは在庫が「有」るのに、倉庫の現物は在庫が「無」い、ということらしい。

らしい、と書いたのは、その同僚の声が小さいから。
こちらが「え?何?」といった聞き返しでもすれば、聞き取りにくい声は更に小さくなる。
なんとか聞き取った在庫の商品は、確か昨日か一昨日、帰り際に何処かで見たぞ。

一緒に探すと、誰かが作業した際に勝手に移動したのか、別の場所にその探し物は「有」った。

Run On - "Play" Moby

ありがとうございます、と小声だけど言ってくれた。

同僚にとっては精一杯だったろう。
やっぱり目線は合わせようとしないけど、表情も安堵しているように見えた。
裏表のない言葉、社交辞令ではない言葉、お愛想ではない言葉だったから、それでもう充分だった。

なんかね、こっちも嬉しかったです。

January 20, 2015

一本

まいったな。

煙草、これが最後の一本だ。
考え事をしていると買ってくるのを忘れる時があるんだよ。
何をそんなに考えてるんだって?

違う違う、仕事のことなんかじゃないよ。

1998 - "Built On Glass" Chet Faker

どんなに大切でもね、忘れることだってあるのさ。

January 17, 2015

新春

気が付いたら「寒冷の候」と書き出す時期になってしまいました。

皆様、新春は穏やかに迎えられましたでしょうか。
こちらは変わりなく、いろいろあるような、なんにもないような、相変わらず適当で御座います。
本年も乱文乱筆となりますが、宜しくお願い申し上げます。

さて、不詳ながら今月初旬、メルアドを Gmail で一本化させて頂きましたのでお知らせ致します。

携帯番号は同じですが、Docomo のメルアドは失効扱いとなります。
そうそう、偶然にもこの失効直前、最後に送られてきたメールが山口新聞の記事でした。
ご活躍なによりです、と拝読しつつ、もうちょっと鮮明な写真を載っけてもらえばいいのに。

兎も角も、皆様はこれからが本当に多忙な年度末となるでしょうから、どうぞご自愛ください。

Skulls - "The Inevitable End" Röyksopp

容量はまだ一杯あるんだけど、年の変わり目ってなんだかんだと一新したいもの。

そこで年明けに、このブロガーに突っ込んできた(つまり Picasa に溜まった)画像を整理することにした。
アップしたけど下書きでボツにして不要になった画像、その他諸々あって、次第に面倒臭くなってきた。
あれも削除、これも削除、もう削除でいいよ削除で、はいはい削除、と適当にやっていたら。

いくつか必要な画像まで消してしまって、新春早々やる気まで削除された。

Soundshelf も下書きが溜まるばっかりだ。
あーあ、もっとちゃんと書きたいな、と思っていたら。
なんと、久しぶりに観たテレビで、某社のCMにあの曲が使われてるではないか。

悔しがることはないんだが、なぜか悔しい。

Soundshelf の「Tick of the Clock」で紹介した、フランスのカビンスキーが2010年に発表した曲「ナイトコール」。
これがアメリカのレフン監督の映画「ドライブ」で使用されて世界的に知られるようになったのが2011年。
そして、話題の新人グループ、2013年にイギリスのロンドン・グラマーがカバーした曲がCMに使われてた。

カビンスキーの方で歌ってるのはブラジルのラヴフォックスです。

Nightcall - "If You Wait" London Grammar

ま、いいや、今年も穏やかに、適当が一番だ。