January 18, 2019

踊君

平成も終わるのか・・・と、今月は気が付いたら90年代の曲を聴いていることが多かった。

あの当時、よくキーボード・マガジンを購読していた。
YMOが好きで、楽譜も読めないのに、YMOに連なる音探しをするには一番手っ取り早い雑誌だった。
しかし、バブルが弾けてもなお、邦楽の音はどんどん煌びやかさを増し、それが更に邦楽から遠ざかる理由になった。

そんな中、YMOの正当な継承者の一人でありながら、それを叩き売りしているように見えた男が気に食わなかった。

今思えば、羨ましかった、悔しかった、のだと思う。
彼には音楽的な才能があり、常に最先端の電子楽器に囲まれ、売れることによって普遍性まで証明していた。
グルーヴ、という当時の洋楽の音を日本で初めて真っ当に、歌謡曲として消化することに成功したのも彼だった。

今こうして聴いてみると、悲しいとも辛いとも違う、不思議な涙が出てくる。

Can't Stop Fallin' in Love - "FACES PLACES" globe
Mini CD aka 8cmCD single cover
avex

女性の首筋が微かに写るこのシングルの画像を、わざわざ縦に貼る意味が解らない世代が多数派になってからかなり経つ。

小室さん、すまなかった。