April 18, 2012

徒然

ある夕暮れのコンビニにて。

レジでタバコの銘柄を伝えると、そのタバコの棚が空だった。
店員さんが奥からカートンを持ってくるというので、レジの前で待つ。
その時、近所にある高校の制服を着た生徒たちが店内に入ってきた。

男女半々くらいの割合で、5~6人くらいの集団。
それはそれは賑やかに、弁当やペットボトルなどを品定めしながらはしゃいでいる。
皆、声が大きいから会話は丸聞こえだ。

その時の気分次第なんだろうけど、全く不快に感じなかった。
底抜けに明るく、限りなく馬鹿みたいな、どうでもいい会話。
何故か、羨ましかった。

もっと明るく、もっと馬鹿みたいでも、いいんだよ。
君たちの会話は、聞いてるだけだったけど、楽しかった。
ありがとう。

あ、それです、ええ、じゃこれ、410円。

 Por Una Cabeza - "Scent of a Woman" Martin Brest


昨年頃から、YouTubeの再生前に時折CMが流れるようになった。

文句はないけど、逆に心配になる。
何故なら、あまりにも空気を読んでないCMが入る時があるからだ。
見ているかぎり、CMの再生方法には提供側の意思も働いているんだろう。

途中でスキップできるCMやアドオンで入るCMは、飛ばせたり消せるからまだいい。
問題は、強制的に最後まで流れるCMだ。
これがもう、不思議なくらい、見たいと思う映像作品とは真逆な雰囲気のCMが流れる。

例えば、シンプルな蕎麦を注文して、とても楽しみにしていたとする。
すると、テーブルにドンと置かれたのは、コッテコテのカルボナーラ。
しかも、これを食べねば蕎麦は食べれないらしい。

テレビじゃないんだぞ、と思うのだが。
むしろ、スキップできるCMの方が、なんだろうと思って最後まで見ることがある。
どうなんだろうか。

じゃ、ここでCMです。

 Don't Judge Too Quickly - AMERIQUEST, AD : DDB Los Angeles, CD : Helene Cote


今の生活は、タバコ1箱の410円でも大金だ。
だから、小言を言われる。
なので、コンビニを出ると一本だけ吸ってから帰ることにしている。

誰にも邪魔されない。
何も考えない。
ゆっくりと、吸う。

今の仕事は、いろいろ迷う。
迷う状況ではないんだが、迷うものは迷う。
こればっかりは、小言では済まないのは充分に理解できる。

吸い終わる頃、高校生たちは賑やかなまま何処かへ去っていった。

 If Ray finds out about me, you're dead. - "Hancock" Peter Berg