いろいろあって、昨年末くらいからなんだが、家に4人の子供がいることが多くなった。
上から、小学2年生の男の子、小学1年生の男の子、4歳の女の子、3歳の男の子、だ。
正確に言えば、5人の子供かもしれない。
中年のオヤジとはいえ、まあ41歳児みたいなもんだ。
大人らしいことは、何一つ出来ていないのだから。
Tighten Up - The Black Keys, Vo : Dan Auerbach, Mv : Chris Marrs Piliero
団地住まいの小さな家だから、彼らの荷物を全て入れる訳にもいかず、かなり部屋を整理した。
その際、家具や家電が入れ替わり、買うつもりのなかった地デジ対応のテレビもやってきた。
自らスイッチを入れることはないが、子供たちがテレビを観たがるのはまあ仕方がない。
食事時は、大皿に盛ったおかずとテレビのリモコンの奪い合いになる。
41歳児の優先順位は、どちらも最後である。
Bob! It's time to engage! Do something! - "The Incredibles" Brad Bird
彼らと一緒にテレビを観ていて、意外に「仮面ライダー フォーゼ」が楽しめる。
舞台は、天ノ川学園高等学校。
ここに「生徒全員と友達になる」ことが夢、という主人公が転校してきて物語は始まる。
正義感が強く、馬鹿正直だから、周りの生徒たちと騒動が起きない訳がない。
面白いのは、ホロスコープスと呼ばれる悪役の設定。
天ノ川学園の理事長が実はホロスコープスの親玉であり、宇宙征服を狙っている。
この理事長が目を付けた教師や生徒は、ゾディアーツと呼ばれる怪人となって主人公たちを襲う。
これらの主要設定に、学園物らしい友情や恋愛、健康的な範囲のお色気などがコミカルに加わる。
また、滅茶苦茶と言えばそれまでだが、校舎のロッカールームと月面基地が繋がっていたりする。
主人公と行動を共にする生徒たちも、宇宙オタクからギャル男まで、今時キャラのオンパレード。
初期の仮面ライダーの「暗さ」を知っている身としては目眩がしそうな設定だが、面白いと思った。
案の定、その手の専門サイトなどでは賛否両論のようだ。
それは兎も角、子供たちは土屋アンナが歌う主題歌をよく口ずさんでいる。
スペース・オン・ユア・ハンド、その手で宇宙を掴め!
Switch On! - "Kamen Rider Fourze" Koichi Sakamoto, Bs : Shotaro Ishinomori