前回のスカイフォールの歌詞は、勝手に「こうなんじゃないか」と翻訳してみたものです。
物語の流れを踏襲した上で、且つ、独立した楽曲としてなら「この方がいいんじゃないか」と思ったのです。
従って、私的には納得していますが、公的には文責が持てませんので悪しからず。
因みに、日本語特有の「何々よ」や「何々ね」といった、女性が使う終助詞は極力使わないようにしています。
Big Hoops (Bigger The Better) - "The Spirit Indestructible" Nelly Furtado |
イギリスの漫画で、1970年代後半に連載がスタートし、現在もファンの多いヒーロー「ジャッジ・ドレッド」。
これが1990年代にスタローン主演で実写映画化された際、頭を抱えました。
売れる時に売るのが商売の鉄則だし、スタローンも当時は脚本を買い漁っていましたから、仕方がないです。
二度と映画化されることはないだろう、という確信だけが残りました。
ところが昨年、再び実写映画化されました。
監督、ごめん知らない。
主演、そうか、スタートレックでマッコイ役だった、あの地味なおじさんか。
悪役、どこかで聞いたような、ああ、ターミネーターのTV版でコナー役の、って、女が敵なのか。
今や女が敵であっても珍しくもなんともないですが、どうも馴染めないというのが個人的な感想です。
しかも、敵とはいえ女が、男に殴られる、男に蹴られる、男に張り倒されるのは、見てて辛い。
ダイ・ハードの4作目にもそれがあって、物凄く嫌な気分になったのを覚えています。
マクレーン刑事は、いくら犯罪者であっても、女の髪を引き千切って殺してしまうような人間性なんでしょうか。
全く期待していなかったジャッジ・ドレッドは、改作の怪作で、快作でした。
舞台は、核戦争後になんとか復興を遂げたものの、貧困層が激増したアメリカ。
人々は超々高層ビルに町単位の人口で住み、スラム化によって犯罪が多発。
結果、超々合理主義により、警察官と裁判官と死刑執行人をひとまとめにした法の番人「ジャッジ」が誕生します。
そして、スローモ(Slo-Mo)という名のドラッグ。
吸引者は、景色が虹色に輝いて見え、ゆっくり動くように感じる世界で、多幸感に浸ります。
この、まるでヘロインなドラッグを仕切っているのが、顔に傷の遺る女ボス、ママ(Ma-Ma)です。
成人指定を受けるだけあって、残酷です。
最近のハリウッドは狂ってるとしか言いようがないくらい、人体が破壊される様子を描写しますね。
しかし、監督がどういうつもりだったのかは知りませんが、悪趣味を越えた映像になってる、と思いました。
ファイナル・ディスティネーション等の、最早ギャグとしか思えない死に様とは一線を画すセンスです。
仮に脚本の執筆段階だったとして、大抵の俳優は、特に女優は、断ると思います。
ママ役のレナ・ヘディは、結果的に株を上げたのではないでしょうか。
突き落とす直前、彼女にスローモを吸引させたのは、ドレッドなりの、微かな情けだったのかもしれません。
【Attention : Explicit Content】
"Dredd" Pete Travis |
夜も繁盛しましたね。
みんな、バーベキューの食材やビールを冷やす氷なんかを大量に買って、出掛けていくんです。
少し羨ましかったけれど、そういうお客さんたちもパタリと来なくなりました。