November 14, 2015

所業

Olivia Lennox (Laura Ramsey) : You're right!
オリビア・レノックス(ローラ・ラムジー) : その通りよ!

Viola Hastings (Amanda Bynes) : I know.
ビオラ・ヘイスティングス(アマンダ・バインズ) : でしょうね。
※映画ではヴィオラ、もっと厳密にはヴァイオラ。

Olivia : The next time I see Sebastian, I'll march right up to him.
オリビア : 今度セバスチャンに会ったら、彼に迫ってみるつもりよ。

Viola : You march!
ビオラ : 迫っちゃう!

Olivia : And I'll tell him how I feel.
オリビア : そして彼に私の想いを伝えるの。

Viola : You tell him!
ビオラ : 伝えちゃう!

Olivia : Then I'll kiss him so passionately ...
オリビア : そうよ彼に情熱的なキスをすれば・・・

Viola : What?
ビオラ : え?

Olivia : ... that even the people he hates will feel pleasure.
オリビア : ・・・彼だって人だもの気持ちいいコトは嫌じゃないはずよ。

Viola : Haha ...
ビオラ : はは・・・

Monique Valentine (Alexandra Breckenridge) : Hello, Viola.
モニーク・バレンティン(アレクサンドラ・ブレッケンリッジ) : あーら、ビオラ。

Viola : Oh, this is not good ...
ビオラ : うわ、これってヤバイでしょ・・・

Monique : And hello to you, you little homewrecker!
モニーク : そしてこんにちは、あんたよ、このチビの泥棒ネコ!

Olivia : (Huh?) Uh, Who are you?
オリビア : (は?) えーと、あなた誰?

Monique : I am Sebastian's girlfriend!
モニーク : わたしはセバスチャンの彼女よ!

Viola : Ex-girlfriend.
ビオラ : 元カノね。

Monique : OK, everybody's got to stop saying that!
モニーク : いいから、もうみんなにそんなこと言わせないわ!

Olivia : Oh, You were the one he dumped in the pizza parlor the other day.
オリビア : ああ、こないだピザ屋で彼に振られたってのがあなただったのね。

Monique : No, no, no, no, no, He did not dump me.
               We're just going through a little bit of a rough patch!
モニーク : 違う違う違う違う違う、彼は私を振ってないわよ。
        お互いにチョットした勘違いで揉めてただけ!

Olivia : Oh, I heard he dumped you.
            He dumped you big, it was just like a big, huge dumping.
オリビア : あら、彼はあなたを振ったって私は聞いたわよ。
        彼にしたらデッカい、そうね粗大ごみを投げ捨てた、って感じでしょうね。

Olivia & Monique : Tee-Hee ...
オリビアとモニーク : うふふ・・・

Viola : Are you crazy!?
          You OK!?
ビオラ : どうかしてんじゃないの!?
       大丈夫!?

Monique : Get out!
モニーク : 邪魔!

Viola : You are messing with the wrong 'man' !
ビオラ : あんたヤバイ「男」をマジにさせたわね!

Monique : Get off me!
モニーク : 放してよ!

Cheryl (Lynda Boyd) : Stop! Please!
シェリル(リンダ・ボイド) : やめなさい! お願いだから!

Cheryl : Debutantes disagree they say it with their eyes!
             Well, Hastings.
             Why is it that I always find you in the middle of a tussle?
シェリル : デビュタンツ(社交界にデビューする女性)は異議があったとして、それを目で訴えるものですよ!
        いいですか、ヘイスティングス。
        あなたを見かけるときは何故いつも取っ組みあってる最中なのかしら?

Viola : Bad timing?
ビオラ : 運が悪いから?

&
"She's the Man" Andy Fickman
Paramount Pictures

モノに話しかけると危ない兆候だとは思うが、あえて話しかけた。

お前(倉庫の軽トラ)だって、ボロボロの安物とはいえカーステレオを付けて生まれてきたんだ。
いつもいつもAMラジオ、よくてやっとFM、それでエーケービーとかじゃあ、聴いてる俺だって泣けてくる。
仕事中だけど他には誰もいなんだ、たまには流行りの曲を鳴らしてやるよ。

よし、じゃあ、あの在庫から片付けようか、相棒。

Shake It Off - ”1989” Taylor Swift
Big Machine Records

あんなにいい子だったアマンダは、今、モノに話しかけるような状態だそうだ。

November 7, 2015

希望

昨日、完成した大型低温重力波望遠鏡(略称LCGT/愛称KAGRA)が初めて報道陣に公開された。

星の観察なんて呑気なものだと思うかもしれない。
しかし、なぜ地球は回り続けるのか、なぜ太陽は輝き続けるのか、星々のエネルギーの根源は何なのだろうか。
原爆や原子力は、こういった研究に携わった天才たちが時代に応えた途中経過の産物にすぎない。

至極単純な好奇心と探究心は、おおよそ二千年にわたって人々を虜にしてきた。

そして、この百年ほどは、アインシュタインが予測した解答を検証する歴史だった。
一時期は理論の破綻も危ぶまれたが、彼の正しさは、少なくとも自分が生きている間は正しいままに違いない。
観測精度が上がれば上がるほど、彼の正しさが証明され続けてきたのだから。

「アインシュタインからの最後の宿題」とは、重力波(Gravitational wave)を発見することである。

After - "Destroyed"Moby
Little Idiot / Mute Records

もし、重力波が発見できなければ、恐らく(本当の意味での)人類の宇宙進出は絶望的だ。


   アインシュタインにしろハイゼンベルグにしろ湯川にしろ、前半生は具体的な問題に取り組み、
   後半生は自分の信念、つまり自然はこうであってほしいという姿勢を追っています。
   これはある意味では哲学です。
   理論は科学でも、それを動機づけたものは哲学ではないかと思うのです。

                      「アインシュタインのたまご」佐藤文隆 (朝日出版社 1979年)より


2015年11月25日、一般相対性理論は誕生100周年を迎える。

November 1, 2015

懸案

今後が心配になってしまう今年最大のニュースは、欧州の難民問題だと思う。

十年どころではない、下手をすると百年単位で後々に影響を及ぼしかねない歴史的な問題だ。
過去、ドイツは大戦直後に労働力の担い手としてトルコ人の大量移民を招き入れた経験はあるが・・・。
人道的には理解できても経済的な限界を宣言して国境を封鎖する周辺諸国の方が正直ではあるような気がする。

そして、ギリシャは日本連合だった場合の京都みたいなものだから、究極的には切り捨てられないだろう。

一方で、この問題に関する沈黙同然のイギリスも不気味だ。
欧州代表という顔をしていながら、金と人のことになると途端に背を向ける。
ジェイムズの名言「神はすべての鳥に虫をお与えになるが、  巣に投げ込むことまではしない」ってやつなのか。

外交の鉄則も度が過ぎると、鳥も虫もいなくなって、終には森が死んでしまうぞ。

"The Children of Men" Phyllis Dorothy James
Faber and Faber / Alfred A. Knopf

子供たちの悲惨なニュースだけは、本当に、正視に耐えない。