March 15, 2012

勝手

またポップアップ・ウィンドウが開いた。

邪魔なので、すぐに閉じる。
ウィルスではない、まっとうにインストールしたソフトのひとつだ。
なんか、いろいろと知らなくてもいいこと、知りたくもないことを、わざわざ知らせてくれる。
サボって YouTube なんかを見ている時はまだいいさ。
せっぱつまった仕事をしている時でも、勝手に、丁寧に、最優先で知らせてくれるのはどうなんだ。

先日、時間に余裕があったので、あるポップアップ・ウィンドウが開いたのを機会に少しだけ見た。
唯一の選択肢があって、下記の3つから選んでくれ、とある。

 「今すぐ更新する」
 「後で更新する」
 「定期的に更新する」

なぜ「更新するつもりはない」という選択肢がないんだ?
せめて「このポップアップ・ウィンドウが開かないようにする」でもいい。
好感度という言葉を知らないのか。

ハードディスクからそのソフトを削除することにした。
検索結果は、そのようなソフトは「ありません」とのこと。
そんな馬鹿な話があるか、現に今、そのソフトのポップアップ・ウィンドウが開いてるんだぞ。

よくよく調べてみたら、そのソフトの商品名とプログラムの名前は違う、ということが解かった。
例えば、デスクトップに表示される商品名が Iranai Soft だとする。
これが、ハードディスクのプログラム上では IS という名前で書き込まれているのだ。

ハードディスクの検索は一文字だって違えば引っかからない。
なんだ、そういうことか。
当然じゃないか。

あっはっは。

なんだか物凄く馬鹿にされた気がする。
宣伝という経済活動は何人にも邪魔させないという、奢った資本主義の裏返しじゃないか。
便利とか進化とかいう耳触りのいい言葉で誤魔化されるのも御免だ。

踊るんじゃなくて、踊らされてるってのは、気分のいいもんじゃない。

 What'll It Take - Graham Coxon, Mv : Ninian Doff