どうでもいい話を、だらだら、と。
毎回どうでもいい話なんだけど、いつもよりも気晴らしがしたい気分なんで、敢えて。
ごほん、最初は、と。
彼女の本名は、マータンギ・マーヤー・アルルピラガーサムって言います。
イギリス出身、タミル系スリランカ人の女性歌手で、名前の片仮名表記は限界がありますね。
国内のサイトでは、マヤ・アルプラサガムとか、単にマーヤとか書くことが多いみたいです。
彼女が M.I.A. という芸名で活動している理由は、興味があればウィキでも読んでください。
何度か来日してくれてるんですが、一般的にはあまり話題にならないですね。
このブログでは以前、彼女の Paper Plane という曲をリンクさせてもらいました。
Born Free という曲のミュージックビデオが非常に有名なんですが、賛否両論です。
アカウント認証が必要ということはエロかグロなんですけど、この曲は映像が残酷です。
もちろん作りものなんですけど、うーん、観た感想はどちらかと言えば否でした。
さて、別件のようでいて関係ある話なんですが、海外の車事情です。
数年くらい前から、中東諸国の若い人達の間で、ドリフトレースが流行してます。
こちらならヤンキー連中ってところですが、あちらは普通に銃をぶら下げてるあたりが流石です。
実はね、今、外国に行っていいなら、一番行きたいと思ってる場所が、中東諸国なんです。
旧約聖書の系譜を辿る人たちの生活に、実際に触れてみたいんです。
あのあたりを旅できたら、どんなにいいだろう、って思います。
おっと それでなんですが。
今年の上半期、 M.I.A. の Bad Girls という曲があちこちで話題になったんです。
モロッコのワルザザートっていう砂漠の街で、走り屋の地元連中と一緒に撮影してます。
で、この前、アラビア語って難しいだろうなあとか思いながら、近所のコンビニに行ったんです。
足立ナンバーの多い環七エリアですから、まあ、駐車場に族車がたむろってた訳です。
その車内から、リアーナが流れてきたから、小一時間も問い詰めずに黙って帰ってきました。
今年上半期の中では、確かに気になる話題曲でしたね、はい。
Bad Girls - M.I.A., Vo : Maya Arulpragasam, Mv : Romain Gavras
次は、と。
前から聞いてはいたんで、いつか観たいと思ってたんです。
それが偶然、観る機会が出来たんで嬉しかった。
ノルウェーの映画で、2010年に公開されたエーリク・ショルビャルグ監督の作品「NOKAS」です。
2004年、ノルウェーのスタヴァンゲルで発生した銀行強盗事件を忠実に再現した映画です。
NOKAS(ノカス)とは Norsk Kontantservice AS を略した読みで、銀行の現金集配所です。
ここを、11人の犯人グループが襲撃、約5740万クローネ(約10億円)の現金が盗まれます。
市街地で銃を乱射してるのに、周囲の人間はなかなか気付かない。
犯人たちが武装警官を装っていたことも、警察の判断を鈍らせ、事態を悪化させています。
一般市民が犯人である武装警官に「訓練なの?」などと質問してしまうような混乱状況です。
用意周到で計画的な犯行なんですが、現場での混乱という「運」には、誰も抗えない。
信じ難いけれど、事件というのは、だからこそ事件なのかもしれないですね。
ノルウェーやヨーロッパ圏では、昨年の大量殺人テロと同様に、大変な衝撃だったそうです。
撮影は、とにかくリアリズムに徹しています。
同じリアリズムを謳っていても、ハリウッドの映画が如何に濃い味付けなのかが実感できます。
盗人にも三分のなんとかと言いますが、現実にはジョークもヒーローも存在しません。
冷たく、暗く、重い。
そこに留まり続けた監督の精神力というのは、結果は別として、凄いと思います。
そして、そういうしっかりとした作品というのは、おかしな言い方ですが、観ていて気持ちいい。
では、予告編を。
Nokas trailer - "NOKAS" Erik Skjoldbjærg
ついでに、犯人グループが銀行裏手、半地下にある事務室から押し入ろうとするシーンを。
綿密な下調べが前提なのかと思いきや、初っ端から予想外の強化ガラスで苦戦します。
強化ガラスや防弾ガラスは、「割る」よりも「外す」ってことを考えた方が早いんだそうですね。
国内リリースの予定もないというのは、ほんと残念です。
Ranerne forsøker å knuse ruten ! - "NOKAS" Erik Skjoldbjærg
えーと、次です。
なんか最近、YouTube が嫌な方向へ行ってる気がするんです。
なんとなくっていう、感覚にすぎませんけど。
でも、きちんと作品に取り組んでアップしていた人達が、離れていってるのは確かだと思います。
以前にも書きましたが、あの CM の割り込み方は酷過ぎる。
無料だから仕方がないという理屈は、だとしたら、いつまでも創設時の理念で偽らないでほしい。
このままなら、明らかに「あなた」ではなく、企業という「誰か」のチューブです。
利便性や安定性、物量は何処のサイトも敵いませんから、YouTube は利用させてもらってます。
Google 一括ということもあるんで、このブログでも YouTube から散々リンクさせてもらってます。
でも、でもです、いいなと思える作品が、YouTube にアップされなくなってきている。
特にアート系の映像作品に関しては酷い状況で、YouTube には期待できなくなってきています。
例えば、Vimeo に先行アップされた後で、運がよければ有志が YouTube にアップするという状況。
YouTube が先で Vimeo が後、という流れには、まずならないんじゃないでしょうか。
もちろん今後、Vimeo が何処かに買収される可能性もあります。
ただ、Vimeo の傾向でも解るように、こういうサイトの利用者は無理矢理な CM からは逃げます。
逃げるだけならまだしも、マイナスイメージすら持ってしまうでしょう。
抽象的な逃げる客じゃなく、具体的に買う客が一人でも増えればいい、という理屈も理解できます。
声をかけない接客ではなく、不特定多数に向かって怒鳴る接客、ですね。
逃げる奴は逃げてくれ、聞いてくれる奴だけ聞いてくれ、という。
怒鳴る方法による短期リターンの最大のメリットは、とにかく日銭の入りが増えるということです。
ただし、中長期リターンの最大のメリットである、信頼性については望み薄です。
このバランス感覚が掴めない企業は、CM によって自らの首を絞めてる気がします。
それじゃ、ここで CM です。
TEDxSummit 2012 - TED Conferences LLC & Doha Film Institute, Ag : WE ARE Pi, Körner Union
そろそろ飽きてきたんで、最後。
ここ数年、ものすごく実感、いやいや、痛感しましたね。
世の中にとって、男は闘うことによってしか存在意義が持てない仕組みになってるな、と。
名詞の肩書も、両肩の徽章も、本当に同じなんですよ。
階級ってのが、負けて下がったり、逃げて剥奪されたり、あるいは、亡命して捨てたり。
軍隊じゃないはずの世の中も、要はまったく同じなんですね。
それこそ、闘いたくない男、闘えない男なんてのは、完全完璧に価値がない。
そうなれば、子供にだって「勝て、負けるな」としか説教しようがない。
いまの世の中の仕組みでは、誤魔化そうがなんだろうが、究極的にまとめるとそうなってしまう。
すごく、ものすごく、安っぽい平等という言葉と同じくらい、違和感を感じますけどね。
闘わなくてもいい男、ってのは贅沢な理想なんでしょうか。
Table Beggar - Loose Fit, Mv : Abbie Stephens
おやすみなさい。