もともと近眼なので、最初から遠景は霞んでいる。
これに老眼が加わり、近景も霞むようになってきた。
気がつくと、手にした本を少し離して読んでいる。
生き方のピントは、ボケてるくらいが丁度いい。
"An Unfinished Life" Lasse Hallström |
親父は60代前半で死んだ。
置き換えてみると、折り返しはとうに過ぎ、残りは後20年ほどしかない。
やらなければならないことは、沢山ある。
出来ることは、少ない。
帰り道の向こうに、中潮の月が浮かぶ。
"Le Scaphandre et le Papillon" aka "The Diving Bell and the Butterfly" Julian Schnabel |
右目だけ、再び涙の量が多くなった。