例えば、バターのパッケージング。
大抵の外装は、六面の立方体、つまり四角い紙製の箱にバターの容器が入っている。
その中で、最も面積が大きく、商品のイメージをアピールしている面を「フェイス」という。
文字通り商品の顔なので、通常、このフェイスの面をお客様に向けて並べる。
商品棚の一列を占めるならワン・フェイス、二列を占めるならツー・フェイスと呼ぶ。
三列まではスリーだが、四列からはヨンと日本語読みになり、売れ筋の商品は何十フェイスも占める。
メーカーや卸業者の営業は一列でもフェイスを増やそうとして、それはもう必死だ。
フェイスが少ない商品は、単価のいい高級品や仕入れ困難な人気品の場合もあるが、そんなことは滅多にない。
"10 Items or Less" Brad Silberling |
ほとんどの商品は、いずれ死に筋を迎える。