December 13, 2016

大嫌

モードだカスタムだ、とにかく多すぎるんだって。

今時のカメラをいきなり手渡されたとする。
そのカメラの何がどうなっているかをパッと見ただけじゃ把握しきれないって、おかしいだろ。
メニュー画面を開いて、メインダイアルのサブダイアルのセレクトレバーの決定ボタンで確認してくれ、だとさ。

そんでモニターと睨めっこ、馬鹿馬鹿しい。

これが飛行機の設定ミスなら人命に関わるんだぞ。
おいおい笑ってんじゃねえ、極端じゃねえよ、カメラにそのくらいの操作性を求めて何が悪いんだ。
こっちは生活が掛かってんだ、撮れなきゃ食えない、命が関わってんのと同じだろうが。

モニター睨んでる間に被写体が逃げちまうようなカメラの、どこがカメラだってんだ。

 Capt. Sullenberger: This is the Captain. Brace for impact.
 サレンバーガー機長 : 機長です。衝撃に備えてください。

 Passenger: What?
 乗客 : 何?

 Cabin crew: Brace! Brace! Brace! Heads down! Stay down!
 乗務員 : 備えて!備えて!備えて!頭を下げて!姿勢を低く!

 GPWS: [Too Low, Terrain. Too Low, Terrain.]
 対地接近警報器 : [低すぎる、地面です。低すぎる、地面です。]

 ATC: Come on, Talk to me.
 空港管制官 : 頼む、応答してくれ。

 GPWS: [Terrain. Terrain.]
 対地接近警報器 : [地面。地面。]

 Capt. Tourist Helicopter: Go down ... Go down!
 遊覧ヘリコプターの機長 : 降下してる・・・降下してるぞ!
 
 GPWS: [Pull UP! Pull UP!]
 対地接近警報器 : [機首を上げろ!機首を上げろ!]

酷かもしれないが、こんな状況で撮るとしても、俺は絶対に迷いたくないんだよ。

"Sully" Clint Eastwood
Warner Bros. Pictures

シャッターを切る瞬間、全身に冷や汗をかいたことがある、そういう奴にカメラを設計させてみな。

そしたら絶対、こんなカメラにはならんから。