December 27, 2016

仕納

今年はいろいろあった。

ほとんど進んでないけど、本当にいろいろあった。
食べて、寝て、起きて、あれこれ働いて、しょっちゅうサボった。
これに少しずつだけど、撮って、が加わるようになった。

最近よく思う。

なぜ、人間は目で見る生き物になったんだろう。
いろんな生き物がいるけれど、視覚に頼らない生き物だって沢山いる。
だけども人間に生まれたんだから、よく見ようとしないことは罰当たりなんじゃないか。

そう思うようになって、写真に対しても少し考え方が変わった。

写真の歴史って、要は、間違っても大丈夫なように進化してきたんじゃないだろうか。
撮れなくたっていい、失敗したっていい、でもそれを、どうにか救えないかと頑張ってきたんじゃないか、って。
技術屋は、それを救うための技術を開発してきた。

写真屋は、何度も何度も、撮ることでしかそれを救えないってことを経験から学んできた。

そうそう、お袋が胃癌だってことが判明したんだ。
今73歳で初期癌の状態、ぜんぜんピンピンしてるんだけどね。
親父は63歳で死んで悪性リンパ腫、つまり血液の癌だった。

癌の家系だと意識したことはないけれど、少なくとも長寿の家系じゃないな。

それでも喫煙場所を聞いて、病院の外まで出て一服してるんだから、看護士さんが呆れてる。
歳を重ねるたびに、とにかく時間が過ぎるのが早くなって、それでもまた一服するんだから、自分でも呆れる。
俺は今元気だけれど、もうあんまり、無駄にできる時間はないのかな。

子供たちが大人になる頃、世界はどんなふうに変わってるんだろう。

見たいね、見れるかぎり、見てみたい。
そしてどういう運命なのか、写真でなら、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけど、まだ見れる気がする。
それはね、シャッターを押せばいいんだよ。

失敗しても、そう、またシャッターを押せばいいだけなんだ。

UP&UP - "A Head Full of Dreams" & "A Head Full of Dreams Tour 2016" Coldplay
Parlophone (UK) / Atlantic Records (US)

みなさん仕事納めの時期ですね。

今年もブログを閲覧していただき、本当にありがとうございました。
こちらは今年、いろいろなことを考え、少しずつですが動きはじめてみました。
まだ何もしっかりと始末をつけることができていませんが、シャッターを押しはじめてみました。

エンジンをかけてアイドリングで温めて、年末になってまだアクセルを踏みはじめたばかり、くらいの進捗ですけど。

みなさんも心身をご自愛ください。
本当にそれだけは今も思っています。
学校のことを思い出さない日はないです。

それでは、良い年末年始を!