映画「雨に唄えば」や「ザッツ・エンターテインメント」など、いずれも映画史に残る。
ホイットニー・ヒューストン(48)の方が先に逝ってしまったが、映画「ボディガード」には本人役で出演していた。
前日に亡くなった娘さんのキャリー・フィッシャー(60)を追いかけるようにして旅立ったらしい。
なんとなく、やっと、新しいスター・ウォーズを観るに気になった。
Episode I : The Phantom Menace (第1章:ファントム・メナス / 公開1999年)
Episode II : Attack of the Clones (第2章:クローンの攻撃 / 公開2002年)
Episode III : Revenge of the Sith (第3章:シスの復讐 / 公開2005年)
Episode IV : A New Hope (第4章:新たなる希望 / 公開1977年)
Episode V : The Empire Strikes Back (第5章:帝国の逆襲 / 公開1980年)
Episode VI : Return of the Jedi (第6章:ジェダイの帰還 / 公開1983年)
以上、ルーカス純正といえるスター・ウォーズの映画シリーズをエピソード順に並べた。
個人的にだが、初心者の方にはエピソード順ではなく、公開年度順に観ることをお勧めする。
初めて手にするのが新約聖書か旧約聖書かみたいなもので、物語の順番さえ意識していれば問題ない。
世の中には、送り手(作者)よりも受け手(読者)の都合(感覚)に合わせた方がよい作品もあるのだ。
2015年公開の映画「スター・ウォーズ:フォースの覚醒」(Star Wars: The Force Awakens)は第7章となる。
"Star Wars: Episode VII - The Force Awakens" J. J. Abrams Walt Disney Studios Motion Pictures |
この第7章が公開された当時、ある制作スタッフのニュースに驚いたことを覚えている。
スター・ウォーズを代表する船、ミレニアム・ファルコン号を担当した成田昌隆さん。
証券マンだったらしいが、なんと45歳で一念発起して専門学校に通い、CGアーチストに転身したそうなのだ。
そして家族を説き伏せて渡米・・・同世代として、これが如何に困難か、凄い決断か、身に沁みた。
大変興味深く拝見したし、見事なミレニアム・ファルコン号だったと思う。
今後、世界中がこれだけ熱狂するシリーズ物の娯楽映画はなかなか登場しないだろう。
一度は名前を聞いたことがあるキャラクター、一度は観たことがあるシーン、一度は聴いたことがあるサントラ。
神話を持たない国アメリカで、20世紀の映画産業が生み出した、現在進行形で神話化されていく新しい寓話。
現代の神話に挑戦して受け入れられた成田さんには、心底、勇気づけられた。
"Rogue One: A Star Wars Story" Gareth Edwards Walt Disney Studios Motion Pictures |
キャリー・フィッシャーはこれらの全作品に登場するメインキャラクターの一人、レイア・オーガナ姫を演じている。
昨年公開の外伝一作目、映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(Rogue One: A Star Wars Story)。
これにも彼女は出演しているが、あれは女優のイングヴィルド・デイラに彼女の若い頃の映像を合成したものだ。
従って、正式な遺作は今年公開が予定されている撮影済みの第8章となる。
さて、外伝とはいえ公式な映画作品なので、やはり大変興味深く拝見し、あることに気がついた。
心優しい鉄道マニアの古い戦友に敬意を込めて、ここに認めておこう。
恐らくだが、小説版なども含めた全てのスター・ウォーズ史上で、初めて劇中に「駅」のシーンが登場する。
月と同じくらいの大きさがある銀河帝国の要塞デス・スターの中に、インフラとして電車が走ってるようなのだ。
フェリシティ・ジョーンズ演じる主人公ジンがストームトルーパーに追っ掛けられるシーンで駅の施設が出てくる。
物語設定としてもロケ場所としても本物の駅で、ロンドン地下鉄のカナリー・ワーフ駅で撮影されたそうだ。
ルーカスがまだ駆け出しのころ・・・(割愛)・・・その影響でスター・ウォーズはイギリスの撮影スタジオと縁が深い。
だからウイリアム王子が表敬訪問してライトセーバーをお振り回しになりました、みたいな記事が報じられるのだ。
下の制作映像で00:58から、一瞬だがカナリー・ワーフ駅での撮影シーンが紹介されている。
Canary Wharf tube station "Rogue One: A Star Wars Story" Gareth Edwards Walt Disney Studios Motion Pictures |
年賀状を送ってくれた方、心の中で送ってくれた方も。
皆さん、今年も May the Force be with you!