July 10, 2012

分析

このブログを Google の Blogger で開設してから、半年くらい経つ。

以前、別の場所でブログを開設していたが、なんとなく使いにくさを感じて Blogger へ乗り換えた。
だから、このブログで二度目の開設ということになる。
他の場所もよく知らないのだが、Blogger は使いやすいと思うし、多機能だ。

お世辞ではなく、完全無料の条件でこれだけのシステムを提供しているのは驚く。
ただ、面倒くさくて、恐らく90%以上の機能を使ってないと思う。
テンプレートを選び、フォントやカラーに少し手を加えたくらいである。

で、管理者画面に入ると、いくつかの情報が自動的に表示される。
その中のひとつに「どこの国からアクセスがあったか」という情報がある。
何故だか知らないが、国別のアクセス件数はツートップでロシアとウクライナだ。

日本からのアクセスは、ほとんどない。

 It's a unicorn - "The Gift" Carl Erik Rinsch, Pr : Philips Cinema & Ridley Scott Associates


キヤノンが、今年の秋から西東京市で巨大なデータセンターを開設する。

データセンターの至上命題は、絶対に止まらないこと、だそうだ。
企業によっては、原発並みかそれ以上の管理体制、らしい。
地盤を調査した地下に隠して設置、核シェルターのような施設になる場合もある、という。

ちなみに、Google のデータセンターについては、何もかもが非公開、だそうだ。
本社の社員ですら、知っているのはごく少数に限られる、らしい。
アクセスできるのは、遺伝子の塩基配列を量子暗号化したパスワードを持つ社員のみ、という。

こうなってくると、もう都市伝説みたいである。

 Cube is all - "PIXELS" Patrick Jean


それはそうと。

トランスフォーマーという作品シリーズがある。
元々は日本のタカラトミーが発売していた変形ロボットの玩具だ。
以前から主に欧米で人気があったが、2007年にハリウッドで映画化されて世界中で人気となった。

今や超巨大コンテンツなので、詳しいことは他のマニアに任せる。
ここでは映画版トランスフォーマーのヒロイン(恋人役)について、ちょっと書きたい。
1作目と2作目で、ヒロインのミカエラ・ベインズを演じたのがミーガン・フォックスだ。

このミーガンが、プライベートで両作品を散々こき下ろした。
もともとの素行も悪かったせいか、これが叩かれまくる。
あの温厚なスピルバーグさえ、激怒したらしい。

このゴシップを知った時、なんとなくだが、あんまりミーガンが悪いような感じはしなかった。
というよりも、ミーガンが文句を言いたくなるのも解る気がした。
要は、彼女は男に対して「バッカじゃないの」と言っているのだ。

この映画はあまりにも、「男はいい車といい女があればそれで満足」的な安易にすぎるのだ。
娯楽作品とはいえ、こういう単純すぎるマッチョイズムはどうにかならなかったのか。
映画化できるヒーローを消費しつくしてしまったハリウッドの今後の大きな問題点だと思う。

もっと簡単に言うと、体育会系のビジネスマンが学生時代に好きそうな要素が満載なのだ。
車の趣味も女の趣味も、飲み屋で学生時代の武勇伝として聞かされそうな設定と言えばいいか。
聞いてて、いや違った、観てて鬱陶しい。

まあ、体育会系のビジネスマンたちが大金を出してくれたから、映画化できたんだけどね。

 Megan Fox as Mikaela Banes - "Transformers" Michael Bay


このミカエラ、車に詳しい。

どのくらい詳しいかというと、エンジンを見ただけで故障個所を言い当ててしまうくらい詳しい。
このあたりも、「男の趣味に理解のある女」として、都合よく描かれすぎている。
美人でセクシーで、男の持ってる車を修理できちゃう女って、ミーガンでなくてもアホらしくなる。

そして、この騒動でミーガンは降板、最新作の3作目で新しいヒロインが登場した。
新しいヒロインのカーリー・スペンサーは、ロージー・ハンティントン=ホワイトリーが演じる。
これがまた、学生時代は無茶やってたけど、今は良妻賢母を探すビジネスマンが好きそうな設定。

カーリーは、美人でセクシーで、外交官秘書という設定。
就職浪人中の主人公とホワイトハウスで偶然出会い、優しく見守りながら養ってくれる、そうです。
なんというか、ベタすぎるって思わなかったんだろうか。

何億、いや、何百億円の製作費で、このベタさ。
あれ、何百億円だからこそ、ベタな設定にしかできないのか。
そういう意味じゃ、水戸黄門で由美かおるのお風呂シーンが鉄板になってるみたいなものなのか。

まあ、世の中は体育会系のビジネスマンたちが頑張ってるから、回ってるんですけどね。

 Rosie Huntington-Whiteley as Carly Spencer - "Transformers 3 : Dark of the Moon" Michael Bay


ただ、マイケル・ベイ監督のインタビューを読んだが、あれはあれで納得もした。

赤字になったことが一度もなく、億単位の利益を毎回出しているという結果は、やはり凄いことだ。
体育会系ビジネスマンの打算に対して、毎回応えられる作品を撮る監督なんて、そうそういない。
でもね、やっぱりお金で語られると、ひくんですよ。

なんでって、どんなに高級なスーツ着てても生活臭くてカッコ悪いじゃん、ね。

 Mustache Man - CAKE, Vo : John McCrea, Mv : Alicia J. Rose