April 24, 2013

残響

夜になると、まだ寒い。

それでも先週末、まさか4月の中旬になって、マフラーを巻いて出勤するとは思わなかった。
しかも深夜の道中、いきなり黒い雨空にスピーカーのハウリングが木霊した。
この辺りの防災放送で、某所の火事に対する消防団の応援要請と近隣への注意の呼び掛けだった。

残響の中で吐く白い息が、雨粒に砕かれていく。

Ann-Margret & Elvis Presley - "Viva Las Vegas" George Sidney

ママは元気かい。

そうなんだ、うん、こっちも雨だよ。
でも、ずいぶん、お話ができるようになったね。
苺が大好きなの、そう、なんでも食べなきゃ。

おやすみ。

Blue - "Blue" Joni Mitchell

時間が一方向にしか進まず、不可逆なことを指して「時間の矢」という。

自然科学や物理学において最大の難問のひとつであり、現在でもその理由が全く解っていない。
時間に始まりはあったのか、終わりはあるのか、なぜ過去から未来にしか進まないのか。
時間が進む速度そのものも、実はよく解っていない。

ただし、時間の経過がいろいろな出来事を丸くしてくれるということだけは、人間が知っている。

"The Bad News Bears" Michael Ritchie, Wr : Bill Lancaster

それでいいんだよ、アマンダ。