ただでさえ皮肉好きな国民性、そして推理小説の古典ともなれば、その細かいニュアンスは想像すらできない。
単なる助詞の使い分けにだって意味があるんだろうし、そこを見逃さないのが名探偵たる由縁だろう。
飛び道具ではなく、レトリックの応酬に優れた犯罪者は、確かに善悪だけで判断できない魅力がある。
ミスキャストは、被害者なき大罪だと思わないかね、ワトスン君。
Portrait of Sherlock Holmes - Sidney Paget, 1904 |
ミステリじゃなく、アクションと読み解けばいいんじゃないかな、ホームズ。