女王の寵臣で、彼も親しみを込めてクイーン・ベッシー(エリザベス1世)と呼んでいた。
彼のおかけで、あっという間に煙草を吸うことが宮廷で流行したんだ。
卿と女王も仲良く一服しただろう。
すると彼は彼女に、煙草の煙の重さを計れる、と言ったんだ。
客A 「煙の重さ?」
そう、煙の重さだ。
客B 「そんなのできる訳ないだろ、空気みたいなもんだぜ?」
まあ、魂の重さを計れると言ったようなものなんだが、なにしろ頭のいい男だ。
まず、彼は新しい1本の煙草を秤の皿に乗せて重さを計った。
次に、その煙草に火をつけて吸い、灰を全て秤に落した。
吸い終わると、吸いがらも秤に乗せた。
灰と吸いがらの重さを、新しい1本の重さから差し引く。
その違いが、煙の重さだ。
"Self-portrait with Cigarette" Edvard Munch 1895 The National Museum of Art, Architecture and Design, Kingdom of Norway |
先日、直帰扱いで千葉の労働局へ行った。
関係書類を提出して、簡単な打ち合わせをするだけ。
退勤時刻よりもかなり早い時間だが、その日の仕事はそれで終わった。
ビルを出て、さて、自由になった時間をどう過ごそうかと辺りを見渡す。
すると、今時、珍しいじゃないか。
ほんの少し歩いた先にシガー・ショップがある。
煙草の専門店なんて、本当に久しぶりだ。
かなり前に話題になった手巻きの「Che」が店頭に置いてある。
最近、一般の紙巻きとしても売られるようになった煙草のオリジナルだ。
手巻きも紙巻きも、パッケージにチェ・ゲバラがデザインされている。
勝手に南米産だろうと思い込んでいたが、今回初めてルクセンブルク産だというのを知った。
ルクセンブルク大公のマリア・テレサ妃がキューバのハバナ出身だから、という縁らしい。
ある意味、由緒正しき大航海時代からの流通経路を辿る煙草だ。
しかし、今や紙巻きとはいえコンビニで買える煙草だ。
それなら、紙巻きでもなかなか売ってないダビドフのマグナムでも買った方がいい。
一箱に千円以上も払えないけどね。
さて、何を買おう。
Vessel - "Conatus" Zola Jesus |