今頃になって、やっと葉書を読みました。
年末年始に東京の方へ届いた個人宛の手紙を、まとめて千葉の方へ送ってもらったからです。
年賀葉書を送ってくれた人、喪中葉書を送ってくれた人、ありがとう。
本当に、ありがとう。
Annie Miller - Dante Gabriel Rossetti, Dmitry Rozhkov Collection, Sweden |
某月某日。
親父が遺した美術関連の本が結構あるので、それを適当に読む。
昔は読んでいると、頁の間から描きかけのデッサンや模写の紙きれが出てくるようなことがあった。
飽きたので、図書館へ行く。
結局タバコだけ買って帰り、靴を脱ぎながら、やっぱり何か借りてくればよかったと後悔した。
Elizabeth Siddall - Dante Gabriel Rossetti, National Gallery of Art, Washington, USA |
某月某日。
最近、イギリスのラファエル前派が凄くいいなと思って眺めることが多い。
中学の美術部で説明された時はチンプンカンプンで、なんだか湿った絵を描く連中だ、くらいにしか感じなかった。
特にダンテについては、完成品よりも修作のためのドローイングの方がいいと思った。
彼のドローイングでいいなと思ったのは、アレクサ・ワイルディングやファニー・コンフォース、アニー・ミラー。
ところが、そういうモデルたちに限って、ダンテはあまりドローイングを遺していない。
当時、不思議に感じたことを記憶している。
理由が解るようになったのは、それなりに、大人になってからである。
Jane Morris - Dante Gabriel Rossetti, Art Gallery of South Australia |
某月某日。
どれもイギリスの古い民謡だから、口頭の伝承によって変化した歌詞も多いのだろう。
Auld Lang Syne は、映画「素晴らしき哉、人生」の終幕でも歌われている。
お伽話のように単純なのだが、考えると、そういう単純なお伽噺を信じなくなって何かいいことがあっただろうか。
こうやって聴くと、終わりではなく、始まりの歌だったんだ。
"It's a Wonderful Life" Frank Capra |