November 15, 2016

量質

いわゆる「全米チャート」は大きくて、子供っぽい。

大きいというのは、市場規模のこと。
音楽関係の大手メーカーが純粋に音楽だけで商って五千億くらい。
もちろん世界一位で、日本はこの半分くらい。

そして、アメリカと日本だけで世界の音楽市場の半分以上を占めてる。

子供っぽいというのは、売れてる音楽のこと。
十代から二十代が好んで聴く、ポップ系のラブソングですね、これは良いも悪いもないよ。
ロックだラップだメタルだ、味付けの違いはあるけど売れ筋の考え方はアメリカも日本もそっくり。

だから、チャートだけ眺めてても、アメリカと日本は若年層以外の人達が何を聴いてるのかが分かりにくい、かな。

ちょっと羨ましく思うのは、市場規模は小さいけど欧州系のチャート。

規模が大きいのはプロダクションの多いイギリスとドイツのチャートで、それでもアメリカの三分の一くらい。
フランスやイタリア、オランダ、オーストリア、ノルウェー、ベルギー、スイスなんかになると十分の一もない。
アメリカで10位圏内に入った曲は、当然こういう国々のチャートにも結構な頻度で顔を出したりする。

だけど100位圏内で眺めると、ヨーロッパは「老若男女がいろんな音楽を聴いてるんだな」ってのが垣間見えるね。

Jamie xx's 2015 "Gosh" was shot in the Chinese ghost city of Tianducheng (浙江天都城) by Directer Romain Gavras.
The remarkable part of this music video is that it features more than 400 actors and was made without any CGI or other tricks.
Gosh (Behind the Scenes) - Jamie xx, Vd: Kim Chapiron, Pr&Photo: Mattias Rudh, UK&China 2015
Gosh - "In Colour" Jamie xx
XL Recordings / Young Turks

いろんな音楽がどんどんチャートに入ってくる、そういう多様性は、やっぱり素直に素敵だなあと思います。